ジャンパー膝(膝蓋腱炎/大腿四頭筋腱付着部炎)とは、膝蓋腱や大腿四頭筋腱の炎症で痛みを発症します。多くは、バレーボールやバスケットボールなどジャンプ動作を長時間繰り返したり、サッカーのキック動作やダッシュなど走る動作を繰り返したりするなど、膝を酷使することにより起こるスポーツ障害です。
重症度 | 状態 | 対策 |
---|---|---|
軽症 | スポーツ活動中で痛みを自覚するが、スポーツには支障がない | スポーツ活動の制限はしない |
中等症 | スポーツ活動中、活動後に痛みはあるが、スポーツ活動に支障がない | スポーツ活動の制限をする |
重症 | 痛みは常にあり、スポーツ活動に支障がある | 基本的スポーツ活動は休止 |
最重症 | 膝蓋靭帯の部分もしくは完全断裂 | 変性をきたした腱の切除、再建術など |
<スクワット動作での痛み>
X線・エコー・MRIなどを用いて診断します。
<X線>
患側(障害がある側)では健側(障害がない側)と比較して腫大した腱の陰影が認められます。赤い丸印の部分は膝蓋腱部の石灰化像です。
<MRI>
膝蓋腱内に高輝度陰影を認め炎症と微細な損傷が疑われます。
<超音波エコー画像診断>
超音波エコー画像診断により腱の肥大、Fibrillar pattern (線状高エコー像の層状配列)の開大・不整・消失、ドップラーによる血流増加などが認められます。
当院では理学療法士が患者様のジャンパー膝に対して、高周波温熱治療(INDIBA)や超音波治療で患部の炎症を抑えていきます。また、足の使い方のクセや姿勢評価から、膝に過剰に負担がかかっている原因を探り、ストレッチや筋力強化、テーピング等で根本的な原因を改善し痛みを軽減していきます。
当院では、ジャンパー膝に対して、PRP療法やPFC-FD療法といった先進医療も行なっています。患者様ご自身の血液中に含まれる血小板を利用した再生医療で、海外では10年以上の実績があり、野球の田中将大選手や、大谷翔平選手が行なったことでも知られている治療法です。
PRP療法の詳細情報はこちら>>
PFC-FD療法の詳細情報はこちら>>
当院では、ジャンパー膝に対して、体外衝撃波療法も行っています。衝撃波を患部(膝)に照射することで除痛効果が期待できる、整形外科領域では新しい治療法になります。体操の内村航平選手が、世界選手権前に取り入れた治療法としても知られています。当院では最新型「ディオリスSD1」による体外衝撃波療法が行えます。
体外衝撃波療法の詳しい情報はこちら>>
この時期を利用して、日ごろ抱えていたケガや痛みを完治させませんか?