膝・下腿・足部

Knees・Lower leg・Foot

疾患一覧

  • 膝の外側(腸脛靭帯炎)

    膝の外側に痛み

    腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、ランナー膝とも呼ばれる陸上競技、特に長距離ランナーに多くみられるランニング障害です。足を酷使した際に膝の外側にズキズキとした痛みを感じるのが特徴です。
    陸上競技だけでなく、自転車競技やバスケットボールなどでも見られます。

    腸脛靭帯のイラスト
  • 膝のお皿のすぐ下(膝蓋腱炎)

    膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下辺り(膝蓋腱)に痛み

    膝蓋腱炎(しつがいけんえん)はジャンパー膝とも呼ばれるランニング障害です。多くは、バレーボールやバスケットボールなどジャンプ動作を繰り返す競技や、ランニングやサッカーなど走る動作を繰り返す競技で、膝を酷使することにより起こるランニング障害です。
    膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下辺り(膝蓋腱)が痛む場合は膝蓋腱炎(ジャンパー膝)の疑いがあります。

    膝蓋腱のイラスト
  • 膝の内側(鵞足炎)

    膝の内側(下方の脛骨の周囲)に痛み

    鵞足炎は膝の内側(下方の脛骨の周囲)に痛みが生じるランニング障害です。 鵞足とは、膝を曲げたり伸ばしたりする動作に必要な縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はくきん)、半腱様筋(はんけんようきん) の3つの筋肉の腱(筋肉と骨をつなぎとめている線維組織)が、脛骨(けいこつ)の上部に付着している部分を指します。鵞鳥(がちょう)の足のような形であることから、鵞足と呼ばれています。
    この鵞足部分を押す、足に抵抗を加えながら膝を曲げる、膝を一杯まで伸ばすなどの動作で痛みを感じる方は鵞足炎の疑いがあります。

    鵞足のイラスト
  • すねの内側(シンスプリント/脛骨過労性骨膜炎)

    すねの内側(下方1/3あたり)に痛み

    シンスプリントは、脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)とも呼ばれるランニング初心者が陥りやすいランニング障害です。運動中や運動後に足のすねの内側(下方1/3あたり)に痛みが生じます。
    サッカー、バスケットボールやバレーボールなど、ダッシュやジャンプを繰り返すスポーツでも多い症状で、主に筋力が不足していたり、オーバーユース(使い過ぎ)などが原因で発症します。

    すねの内側のイラスト
  • 膝(変形性膝関節症)

    膝の腫れや痛み

    変形性膝関節症は、クッションのような役割をしている膝(ひざ)の関節軟骨や半月板が、使いすぎや加齢などが原因ですり減っていくことにより、関節内に炎症を起こし、水がたまったり、関節が変形したりして腫れや痛みを生じさせる疾患です。

    膝(変形性膝関節症)のイラスト
  • 下肢

    下肢の痛み

    すねやふくらはぎの痛みの原因は、外傷による炎症、運動による筋肉痛の他に、下肢の深い部分での血流が滞り生じている場合や、脊椎や腰痛が原因で下肢の神経が圧迫されている場合があります。

  • 足首

    足首に痛み

    足首の関節が痛い、腫れている・・・。足首は立つ、歩行にとって最も重要な体の土台とも言える部位です。また、スポーツする方にとっては、常にケガや故障と隣り合わせの場所と言えるでしょう。

    足首のイラスト
  • アキレス腱(アキレス腱周囲炎)

    アキレス腱に痛み

    アキレス腱周囲炎は、ランニングやジャンプ等の動作を繰り返すことによって、アキレス腱に繰り返しの負荷がかかり、アキレス腱周辺の組織(パラテノンと呼ばれる腱上膜や皮下脂肪)に炎症が生じ、肥厚したり癒着することで痛みを引き起こすランニング障害です。 ランニングの場合、主に上り坂等で蹴る動作をする時に、アキレス腱への負担が大きくなるため注意が必要です。特徴的な症状としては、ランニング中に、アキレス腱に痛みが生じたり、圧痛があります。状態が悪化すると、ランニング後にも痛みが持続します。

    アキレス腱のイラスト
  • 足の裏(足底腱膜炎)

    足の裏に痛み

    足底腱膜炎とは、足底腱膜(足の裏に張られている強靭な腱の膜)がランニングなど足底に負荷のかかる動作を繰り返すこと(オーバーユース)により炎症を起こし、痛みが生じるランニング障害です。特徴的な症状として、「起床時の歩き出し時に足の裏に痛みが生じる」「しばらく歩いていると痛みがなくなる」などがあげられます。

    足底腱膜のイラスト

主な症状

スポーツでの症状

  • 膝を痛がるランナー

    ランナー膝(腸脛靭帯炎)

    膝の外側が痛くなるスポーツ障害です。荷重や下肢のねじれと使い過ぎにより、痛みを発症します。

    詳細記事
  • 走り高跳びする女性

    ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

    膝を酷使して起こるスポーツ障害です。ジャンプ、キック、走る動作の繰り返しで炎症が起こり痛みを発症します。

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  • 膝を痛がる女性

    鵞足炎

    膝の内側に痛みが生じるランニング障害です。膝の屈曲や股関節の内転動作によって負担が繰り返しかかり痛みが生じます。

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  • 下腿内側を痛がる女性

    シンスプリント
    (脛骨過労性骨膜炎)

    すね内側の中央から下方1/3にかけて痛みが生じます。ランニングやジャンプを過度に行った場合に発症しやすい障害です。

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  • アキレス腱を痛がる女性

    アキレス腱炎・周囲炎

    アキレス腱に痛みが生じたり、圧痛が起こります。アキレス腱に繰り返し負荷がかかることが原因で発症します。

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日常生活での症状

  • 膝をおさえる女性

    膝の腫れや痛み
    (変形性膝関節症)

    膝の関節軟骨や半月板が、使いすぎや加齢などが原因ですり減っていくことにより炎症を起こして腫れや痛みを生じます。

    詳細記事
  • 下腿を痛がる女性

    足部や下肢の痛み

    外傷、体の使い方、運動による筋肉痛、血流の滞りなど様々な原因により痛みを生じます。

    詳細記事
  • 足の裏を痛がる女性

    かかと付近の痛み
    (足底腱膜炎)

    足底に負担の加わる動作を過剰に繰り返すことにより足底腱膜に炎症が生じ、踵の内側前方から中央にかけて痛みが生じます。

    詳細記事

治療方法

標準的な治療をご希望の方向け
保険適用内

  • 装具の装着

    急性期や成長期の腰痛では原因によって装具などの装着が必要な場合もあります。

    腰の装具をつけている女性
  • 高周波温熱治療、超音波治療

    急性期の痛みに対しては高周波温熱治療(INDIBA)や超音波治療で患部の炎症を抑えていきます。

    高周波温熱治療、超音波治療の様子
  • 理学療法士が行う
    リハビリテーション

    当院では、理学療法士が体の使い方のクセなどを評価し、膝やアキレス腱に過剰に負担がかかっている原因を探り、ストレッチや筋力強化を指導させていただきます。必要であればテーピングや足底板の作成等も行い、根本的な原因を改善し痛みを軽減していきます。

    リハビリをしている様子
  • ヒアルロン酸注射

    当院では患者様の変形性膝関節症に対して、患部(膝)に強い痛みのある場合は、水腫(すいしゅ)の除去や、膝関節内へのヒアルロン酸注射、をご提案し、患部(膝)の炎症を抑えていきます。

    ヒアルロン酸注射
  • 関節内注射、ステロイド注射

    その他、運動療法と並行して行う治療に肘関節注射があります。 関節内注射は、必ず行うものではなく、治療上有効と判断された場合にご提案し、患者様とご相談の上行います。ステロイド注射は特に強い炎症がある場合、ご相談の上、使用する場合があります。

    関節内注射、ステロイド注射

先進医療での治療をご希望の方向け
保険適用外

  • PRP療法

    PRP療法(自己多血小板血漿注入療法)は、患者様ご自身の血液中に含まれる血小板を利用した再生医療であり、血小板の成分だけを高い濃度で抽出し、患部に注射することで、損傷した組織の修復(自然治癒力)が促進され、「早期治癒」や「痛みを軽減」させる効果が期待できる治療法です。

    PRP療法
  • PFC-FD療法

    PFC-FD療法とは、PRP療法同様、患者様ご自身の血液からPFC-FDを作製。さらに活性化させ血小板を濃縮(成長因子の総量がPRP療法の約2倍(※TGF-β))し、患部に注射する治療法です。 体外で成長因子を抽出、無細胞化するため、PRP療法より痛みが少ない治療法でもあります。

    PFC-FD療法
  • 超音波骨折治療「LIPUS(アクセラス2)」(※一部保険適用あり)

    当院では、疲労骨折に対して、超音波骨折治療法「LIPUS(アクセラス2)」を導入しています。骨折の治療期間が4割ほど短縮できたとの学術データもある先進医療の一つです。この治療法は、サッカーのデビッド・ベッカム選手や野球の松井秀喜選手が骨折治療のために受けたことでも知られています。

    超音波骨折治療「LIPUS(アクセラス2)」
  • 体外衝撃波療法

    体外衝撃波療法も行っています。衝撃波を患部(肘)に照射することで除痛効果が期待できる、整形外科領域では新しい治療法になります。

    体外衝撃波療法の機器
  • 短期的に体重をコントロールして膝の痛みを取りたい人

    過体重(太り過ぎ)が原因と考えられる場合は、体重をコントロールしながら筋力をつける肥満(肥満症)メニュー(保険外)のご提案もいたします。
    当院ではリポセルと運動を併用した肥満(肥満症)メニューがございます。

    リポセルの機器
  • TENEX

    TENEX TX®は、超音波エコーガイド下小切開手術での使用を念頭に開発・設計された超音波吸引装置です。
    痛みの原因となっている腱の変性部を選択的に破砕・乳化・吸引を行うことで治癒を促進し、健常組織への影響を最小限に抑えながら、筋・骨格機能の回復が期待できます。また、従来の外科的手術と比較して、回復時間も短く、より早く日常生活に復帰することも期待できます。

    TENEXの機器